大人の発達障害 【大人の発達障害 グレーゾーン】 

発達障害を持つ方が職場で経験する困難やサポートに関する体験談はコチラにまとめてます▼

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目次

大人の発達障害 発達障害 グレーゾーン

日々の生活の中で「自分は普通の人と少し違うかもしれない」と感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。

特に、仕事や対人関係でうまくいかない場面が多いと、その理由が気になることがあります。

しかし、医療機関で診断を受けても、はっきりとした発達障害の診断が下されない場合もあります。
いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる状態です。この記事では、大人の発達障害における「グレーゾーン」について詳しく解説し、その特徴や課題について考察していきます。

発達障害の「グレーゾーン」という用語について耳にされたことのある方も多いかと思います。

この「グレーゾーン」とは、具体的にはどのような状態を指すのか。
グレーゾーンの課題について詳しくご紹介します。

グレーゾーンのほか、ボーダーや境界知能ともいわれることがあります。

大人の発達障害 発達障害のグレーゾーンとは何か?

グレーゾーンという明確な診断がつかない状態になることで、適切な支援や相談が受けられず、「発達障害がある」とも明言できないために、周囲の理解も得にくい状況です。

発達障害のグレーゾーンにカテゴライズされる方は、発達障害そのものの悩みと併せてグレーゾーンならではの悩みを持っていることも少なくありません。

発達障害ではない方、発達障害のグレーゾーンにある方、発達障害を持つ方との間で、明確に区別をつけるのは困難です

これは、個人が直面する問題や生活面で不安に感じる部分は、その人の置かれている環境によって変わるからです。

また、発達障害の診断も、その時々の状況によって異なってくる可能性もあります。

大人の発達障害の特徴について

グレーゾーンについて詳しく説明する前に、発達障害とは何か、そしてその主な種類と特性についてお話しします。
発達障害とは、元々の脳の性質や成長する過程での発達の偏りから生じる、言語、行動、感情に関するさまざまな特性を指します。

注意が散漫になりやすく、静かに座っているのが難しいなどの特徴があります。


ADHDの強み・弱み(別の記事に詳細をまとめてます。)
ADHDの特性(別の記事に詳細をまとめてます)

ADHD(注意欠如・多動症)の主な特性には、注意を維持することが困難で、その結果、作業中にミスが多くなること(不注意)、落ち着きがなく、待ち時間を苦手とすること(多動性・衝動性)があります。

これらの特性により、遅刻や忘れ物をしてしまったり、計画を立てて行動することが難しく、衝動的な言動を取ってしまいます。

大人になると、この多動性や衝動性は徐々に目立たなくなることがありますが、注意力の問題はあまり改善しません。

特に、進学や転職といった大きな環境変化が起こると、これまで見落とされがちだったADHDの特性が顕著になり、様々な問題が浮き彫りになります。

その結果、ADHDの診断を受けたり、自身でADHDの可能性について気が付くケースもあります。

社会的コミュニケーションの難しさや特定の行動に対するこだわりが見られます。

ASDの強み・弱み(別の記事に詳細をまとめてます)
ASDの特性(別の記事に詳細をまとめてます)

ASD(自閉スペクトラム症)を持つ方々は、会話や非言語的なコミュニケーション、例えば言葉の選び方、視線のやり取り、表情や身振りによる交流が苦手です。

また、自分の感情を表現したり、他者の感情を理解することが難しいと感じることも少なくありません。

このほかにも、特定の物事や行動への強いこだわりを示したり、日常的な感覚刺激に対して敏感であることも知られています。

大人になると日々の生活や職場で、柔軟な対応や周りの状況に応じた適切な行動がますます求められます。
ASDの特性がある方は、これらに対応するのが難しいため、生活する上でのさまざまな問題に直面しやすいです。

読む、書く、計算するなどの学習に関連する特定の困難が特徴です。

LD/SLDの強み・弱み(別の記事に詳細をまとめてます)

LD/SLDは、知的障害とは異なり、一般的な知能に遅れが見られないものの、読む、書く、計算するなど特定の学習活動で問題を抱える障害です。

知的障害ではないため、子ども時代には「勉強が足りない」とか「もう少し努力が必要」と誤解され、本人のやる気の問題として処理されてしまう場合がほとんどです。

また、成人してから初めてLD/SLDの特性があると明らかになることもあります。

詳しくはADHD・ASD・LD/SLDについては各記事でまとめているのでそちらもご確認ください。

発達障害の種類やその特性の表れ方および程度には個人差があることが一般的です。

多くのケースでは、これらの特性が子どもの頃から現れ、その存在に気付かれることが多いです。

しかし、成人後に生活環境に変化が生じた際(進学や就職など)、それまで表面化していなかった発達障害の特性が原因で、悩みを抱えたり、他の人が出来ることが自分には出来ないことが分かり、自身が発達障害であることに気付くこともあります。

大人の発達障害 グレーゾーンと診断された場合(判明した場合)/理由について

先にも触れた通り、発達障害のグレーゾーンにおいて特性が軽度である場合でも、問題が全くないわけではありません。
診断基準に完全には当てはまらないものの、発達障害の特性とそれが原因で起こる問題について悩んでいる方もいます。

グレーゾーンの場合でも発達障害に対する対処法やサポートは問題を解決するにあたり有効です。

発達障害と診断されていないから、発達障害の方と同じようなサポートを受けてはいけないという制限はありません。

自分らしく生きるために、必要なサポートや問題解決の方法は積極的に取り入れましょう!

発達障害の特性がある/あるいは特性により苦労しているのに、なぜ診断がつかないのか?

なぜ発達障害の特性があっても発達障害と診断されないことがあるのでしょうか?

発達障害の診断プロセスは、通常、医療機関において実施されます。

この過程では、まず、医師が本人や家族からこれまでの生活の様子や直面している困りごとについて詳しく聞き取ります。
その後、心理検査を含むさまざまな評価をし、診断ガイドラインに基づいて発達障害かどうかを総合的に判断します。

しかし、発達障害の特性は非常に多様であり、実際には発達障害ではない方でも、多少なりとも発達障害の特性を持っている場合があります。

そのため、特性の有無によって「発達障害ではない」「発達障害」と明確な線引きをすることが難しくなります。

特に、いくつかの発達障害の特性が見られるものの、その重症度が診断ガイドラインの基準に達していない場合や、個人が置かれた状況や環境によって日常生活での悩みや支障の程度が変わることから、明確な診断が下されないこともあります。

発達障害の特性がありながら、発達障害であると診断されないケースがあることをご理解いただけましたでしょうか?

発達障害の特性を自覚していたり、生き難いと感じている場合、発達障害の方が問題を解決するために行う対処法などを試してみることをおススメします!

この記事の監修者

鈴木祐貴(すずき ゆたか)

大人の発達障害専門サポート

発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。

発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。

経歴と実績▼

・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。

・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。

大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。

でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。

むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。

自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。

私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。

これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。

あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。

ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。

ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。

あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。

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