複数回の転職経験から学んだ、自分らしさと職場適応の難しさ【28歳女性】の体験

発達障害を持つ方が職場で経験する困難やサポートに関する体験談はコチラにまとめてます▼

発達障害を持つ方が子ども時代に経験したエピソードはコチラにまとめてます▼

目次

発達障害の特性と向き合う日々

発達障害を持つ方々にとって、日々の生活や人間関係の中で感じる困難や葛藤は、個々の特性によってさまざまです。
しかし、それと同時に、自分の特性を理解し、受け入れ、乗り越えることで得られる成長や喜びもあります。

この記事では、発達障害の特性と向き合いながら生活を送る方々の体験談をもとに、困難をどのように乗り越えてきたのか、また、その過程で得た学びや支えとなった工夫についてまとめました。

日常の中で感じる「できること」と「できないこと」、その狭間で奮闘する姿を通じて、発達障害のある方々が直面するリアルな課題や、それに対する具体的な対応策について考えていきます。

この記事が、発達障害を持つ方の理解を深め、より良いサポートのヒントとなることを願っています。

ぜひご覧ください。

発達障害の特性をリアルな声から紐解く:日常の課題とサポートのヒント

いしばしさんの子ども時代の体験談

プロフィール

お名前を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「いしばし」です。

年齢を教えてください

28歳です。

性別を教えてください

女性です。

あなたが自覚している発達障害の特性は?

ADHD(注意欠如・多動症)です。

職歴について教えてください

3回以上の転職経験ありです。

※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。

日常生活で困難を感じる場面はありますか?

選択式 ※青が回答

人混みや騒がしい場所にいるとき

新しい環境や状況に適応するとき

・複数の仕事を同時にこなすとき


予定外の出来事が起きたとき

周囲からどのような誤解を受けやすいと感じますか?

選択式 ※青が回答

無愛想だと思われる

協調性がないと見なされる

怠けていると誤解される

・自己中心的だと思われる

空気が読めないと感じられる

サポートや配慮が必要だと感じる場面はどれですか?

選択式 ※青が回答

職場や学校での指示が曖昧なとき

大勢の人が集まるイベントに参加するとき

複雑な手続きや書類を扱うとき

・急な予定変更があるとき

・長時間の集中が求められるとき

ストレスを感じる要因はどれですか?

選択式 ※青が回答

・大きな音や強い光などの感覚刺激

人間関係のトラブルや誤解

タスクの締め切りやプレッシャー

ルーティンが崩れること

自分のペースで行動できないこと

コミュニケーションで苦手だと感じることは何ですか?

選択式 ※青が回答

相手の冗談や皮肉が理解できない

会話の適切なタイミングがつかめない

自分の気持ちを言葉で表現すること

・目を見て話すことが難しい

長時間の会話を続けること

自己理解に関して当てはまるものはどれですか?

選択式 ※青が回答

自分の感情の変化に気づきにくい

・自分の強みや弱みがよくわからない

自己評価が低いと感じる

自分の興味や関心が偏っている

・他人からの評価を過度に気にしてしまう

周囲に望むサポートは次のどれですか?

選択式 ※青が回答

明確で具体的な指示や説明がほしい

自分のペースを尊重してほしい

無理に人付き合いを強要しないでほしい

困ったときに気軽に声をかけてほしい

過去に傷ついた対応は次のどれですか?

選択 式 ※青が回答

・特性を軽視されたり否定された

周囲から孤立させられた

過度な期待を押し付けられた

からかわれたり侮辱された

勝手に決めつけられたアドバイスをされた

社会生活で不安に感じることは何ですか?

選択式 ※青が回答

就職や職場での人間関係

経済的な自立や生活の維持

公共の場でのマナーやルール

・緊急時や災害時の対応

・法律や制度の理解と活用

自分の特性について感じていることはどれですか?

選択式 ※青が回答

周囲に理解されにくいと感じる

個性として受け入れている

・改善や克服が必要だと思う

・周囲に隠したいと思っている

・同じ特性を持つ人とつながりたい

これまでに言われて心に残っている言葉や、そのとき感じた気持ちを教えてください

上司に「宇宙人みたいだな」と言われて、どんな意味なのかわからなかったです。

当時は営業の仕事をしていたため、嫌味ではなく感心して、私を不思議に思って出た言葉だと思いますが、時間が経って、ADHDの診断がされたときに、思い出しました。

まるで他の人間と違うような言い方だったのかなと、いまだにモヤモヤするときもあります。それ以外の言葉でも、職業が変わって、周りの人によく言われるのが、「変わってるね」と言われることも多いです。

そんなに、深く考えたことは無かったのですが、もしかして自分がおかしいのかな、とか、変なことをしてしまっていないか、など気になるときもあります。ただ、傷ついてしまう、というよりは、個性かなと割り切っています。

他人から受けた印象的な経験について、具体的にお聞かせください

まだ、ADHDの診断がされていないときに、いまだに思い出す出来事が、2つあります。
1つ目は、契約書など、住所や名前を間違わずに記入しなければならないときに、周りの人が、話しかけてきて記入ミスをしたことです。

2回同じことをしたときは、周りが協力をして、静かになりました。

2つ目は、私自身が意見をはっきりストレートに発言する方なので、周りが人の悪口で盛り上がっているときに説得してしまい、気まずい雰囲気になりました。

悪口は、聞いた人も不快になるし、特別私に害がない人間についてなぜ悪口を言わなくてはいけないのだろうと思いましたが、今思うと、協調性がない特性の自分の考えだけではなく、理不尽なことでも便乗しなければならないこともあるのかなと思いました。この出来事以降、孤立しました。

ご自身の行動で印象深かったエピソードを教えてください

やっぱり、書類関係の提出期限が守れないことが、特性として出てしまいます。
9割ほど、提出期限を過ぎてから提出してしまっています。

謝罪をしてほとんどは済ましていましたが、私の上司が、期限前にリマインドとして、進捗を聞いてきたり、改めてなんの書類がいつまでの提出期限なのか教えてくれたりすると、なぜ周りの人は当たり前にできていることが、私はできないのだろうと思ってしまうことが多いです。

あまりに忘れることが多かったため、私のデスクは、対策用の付箋や、メモ書きだらけでした。

提出期限は、社会人になってから守れなくなったのではなく、学生、子ども時代も宿題や、課題の提出期限が守れなかったり、しっかりやったにも関わらず、家にわすれてきてしまったりがありました。

自分のペースが乱れたと感じたときの状況や気持ちをお話しください

急な予定変更や、計画の中止では、イライラしてしまいがちですが、
一番、ペースで困っているのは、集中しているときに声を掛けられることです。

不思議なことに、長い集中が必要なときは、周りが騒がしいほうが好ましいのですが、絶対に間違えてはいけない提出物や、書類は、声を掛けられてしまうと、100%間違えてしまいます。また、LINEやメールなども、打ちながら他人と話すことができません。

作業をしているときの着信や、声がけもイラッとしてしまったり、返事をしていても、覚えていなかったりがあります。

打ち込んでいるときに、話しかけられてしまうと、イライラしてしまって、申し訳ないと思いながらも、少しキツイ口調で注意したり、「待って!」とか言ってしまい、まわりをヒヤッとさせてしまいます。

誤解や噂で影響を受けた経験と、そのときの心境をお聞かせください

ストレートな言葉で発言しがちなので、キツイ性格なのかと誤解をされやすいです。
反対的な意見や、否定的ないけんでも、オブラートに包むことが苦手なところもキツイ性格なのかもと誤解されやすいのかなと思います。

周りと違う意見であってもはっきりストレートに言うので、人によっては協調性がないと思われやすいかもしれません。
やっぱり、孤独感は感じます。

仲良くなった人には、「最初は、怖い人なのかと思った」とよく言われます。

そのときの心境としては、どうしたら良いのかわからない、というのが正直な感想です。

ただ、自分でいうのも変ですが、私は怖い人でもないし、むしろそこらの人よりすごく優しい人間なのに、なぜ人が寄ってこないのかなと悩みがちではあります。

自分の意見を伝えられなかったときのエピソードを教えてください

仕事中のエピソードですが、ストレートな言葉や、きつい言葉を避けようと意識しすぎて、結局なにが言いたかったのか伝わらなかったり、うまく仕事が回らなかったりがありました。

私は、現在教育業なので、怖い人だとか、キツイ人だと思われて萎縮されて、普段できることができない、とかのびのび出来ないと思わせてしまうことが嫌なので、仕事中や授業中は、特に気をつけています。

結果、回りくどい日本語になってしまったり、優しい言い方を意識しすぎて、緊急性や緊張感が全く伝わらなかったりして、上手くいかなかったことがあります。

丁度よい塩梅の口調がとても難しく、周りの人が上手くコミュニケーションを取っていると、羨ましく思うことが多いです。

他人と比較されて感じたことがあれば、そのエピソードをお聞かせください

小学校のときのできごとですが、私が提出物や宿題ができなかったときに、当時の担任の教師に、同級生と比べられてしまったことがあります。

その同級生は、とてもテストの点数が高く、提出物を出さなかったことがなく、とても優秀だったため、比べ方もひどいものでした。

私は教室で立たされ、首根っこを教師に掴まれ、同級生のところまで引っ張られて、クラスのみなさんの前で、きつく怒鳴られたことがありました。

そのときも思っていましたが、やりすぎだと思うし、比べ方も本当にひどかったなと思いました。

どちらかというと、クラスの子達のプレッシャーになったのではないかなと思います。
そんな出来事もありましたが、私の特性は治っていません。

ご自身の行動が人間関係に影響を与えたと感じた経験があれば教えてください

中学校のときに、友人に冗談のつもりでストレートに発言をしてしまい、仲が悪くなってしまったことがあります。友人も泣いてしまっていたので、とりかえしのつかないことなんだなと、そのときは思いました。

内容ですが、私と一番仲が良かった友達とクラスが離れてしまったのですが、休み時間の度に私に会いに来てくれたのにも関わらず、しつこい、とか、ずっと一緒がしんどいとか言ってしまいました。

それを本人だけではなく、迷惑だとまで、他の友だちの前でも発言してしまいました。

友人もショックを受けて、その後話し合ったのですが、やっぱりぎこちなくなってしまい、今も連絡先は知っていますが、お互い、社会人になっても、連絡を取り合っていません。

イベントや活動に参加できなかったときの気持ちや状況をお話しください

イベントや活動に似た話ですと、
現職での講習のときに、一人だけ集合場所を知らずに、時間に遅れて参加してしまったことがあります。
新しい職場だったので、場所や土地勘がなかったので、しょうがないですが、あのとき早めに出勤していたら、周りの人に聞いたりする時間があったのではないかなと思いました。

ただ、研修中だったので、集合場所はいつもと同じ場所だと勘違いしてしまった部分もあるので、もう少し、具体的に、集合場所や、行われることを前日に教えてくれてもいいのになと、どこにもぶつけられない怒りと、悲しさはありました。

イレギュラーな集会や、講習では、周りの人について行けなかったり、詳細を自分から聞き忘れてしまったりもするので、自分ながらに詰めが甘いなと思います。

周囲の理解について感じたことやエピソードを教えてください

自分の特性や、発達障害について説明すると、信じてもらえなかったり、途端に子どもに接するような対応をされたりすると、悲しい気持ちになったりします。

信じてもらえなかった話は、ADHDが発覚したと、友人に伝えたところ、「あなたは違う」と言われてしまい、逆に、発達障害について偏見があるのかなと、疑心暗鬼になってしまいました。

子どものような対応については、今までは私が意見を言ったりしても、改善してくれたりしていましたが、発覚後は、否定しがちになったり、友人にも関わらず、私に対してなにも出来ないかのように思っているのか、束縛がちになったりしました。

心配で見守ってくれているのかとは、思いますが、そこまで私の行動範囲について言わなくても、、、とモヤモヤします。

将来について考えるとき、どのような気持ちや不安がありますか?

多動、集中力の欠如があるので、全体的な不安はあります。

たとえば、今の仕事を長く続けられるのか、だったり、昇進するのに問題ないのかとよく考えます。
たとえ、昇格したりしても、うまくできるかなとか、思ったりします。

あとは、団体行動が苦手なので、会社勤めを続けても意味があるのか、とか、忘れっぽいのにずっと社会に適応することができるのかとも思います。

現在でも、期限が守れない、などがあるので、不利だと思いますし、責任を背負い切ることができないです。

あとは、じっとすることが苦手なので、今でも会議などで苦労しているのに、ずっと続くのかーと思うと、発達障害とうまく付き合いながら生きていくのは難易度が高いなと思います。

感情のコントロールに関して、印象に残っている経験があれば教えてください

ストレスが溜まると、なにもかもがイライラに発展してしまうことがあります。診断が付く前は、気持ちの問題だと思っていましたが、今は、自分の中では割り切っています。

最近のできごとですが、なんとなく調子が悪い日があって、夜中に寝ているパートナーに寝るスペースが狭いことでキレてしまい、迷惑をかけたことがあります。

強い口調でひどいことを言ってしまったので、すぐに後悔して、謝りました。

まだイライラする分には切り替えれば良いのですが、爆発したときに、口調が強くなったり、オブラートに包んだ発言の仕方ができないとこの先も困ってしまうなと思います。

あとは、態度に出やすいため、失礼なことをされると、どうしても失礼な口調や態度をしてしまいます。

アンケートのまとめ

大人の発達障害(特にADHD)による社会的・職業的な困難が浮き彫りになります。

具体的には、多動・注意欠如が職場や対人関係において誤解や孤立を招く要因となっている点が特徴的です。

3回以上の転職経験からも、環境適応の難しさや複数のタスクを同時進行させることへの苦手意識が読み取れ、これらが日常生活に影響を与えていることが推測されます。

また、ご相談者様は他者からの誤解や不適切な対応に対して深い悩みを抱えています。
特に、協調性の欠如や無愛想と見なされることが頻繁にあり、明確な指示や配慮を必要とする場面が多く存在するようです。

コミュニケーションにおいても、会話のタイミングや冗談への理解が困難であることが、他者との円滑なやりとりを阻害していると考えられます。

さらに、未来に対する不安として、職場での昇進や安定的な社会生活の維持が難しいと感じており、発達障害の影響が長期的に及ぶことへの懸念が示されています。

特性による社会的・職業的な困難は日常生活にも影響を及ぼし、自己成長や社会的な適応を阻む要因となっていることが考えられます。

これらの課題は、適切なサポートや周囲の理解があることで軽減され、個人の自信と安定に繋がる可能性が示唆されます。

大人の発達障害@暮らし情報館とは

大人の発達障害@暮らし情報館について

大人の発達障害やグレーゾーンの方、またはご家族・職場の方・ご友人・パートナーに向けて、日常生活や仕事、人間関係をより安心して過ごすための工夫やヒントをわかりやすく紹介します。
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※本サイトは医療・法律・労務の専門的助言を提供するものではありません。個別の判断が必要な場合は、専門機関へご相談ください。

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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