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発達障害を持つ大人たちが直面する課題を実体験から考えましょう
発達障害を持つ方々が子ども時代に経験した悩みや課題は、大人になった今でも生活に影響を与えていることが少なくありません。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ大人が幼少期に感じた困難や孤立感、周囲との違和感についてのリアルなエピソードを集め、分析しました。
これらの体験を通じて、発達障害の特性を理解し、子ども時代の支援のあり方やその後の成長への影響を深く掘り下げていきます。
記事を読むことで、ご自身やご家族、支援者の方が、発達障害の子どもに対する理解とサポートの手がかりを得る一助となれば幸いです。
どうぞ今後の参考にしてください。
発達障害の特性が浮き彫りになる|子ども時代の本音と悩み
ゆ8さんの子ども時代の体験談
★お名前を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)
「ゆ8」です。
★年齢を教えてください
30歳です。
★性別を教えてください
女性です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?
ADHD(注意欠如・多動症)です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
子どもの頃、注意力が続かないと感じたことは、どのくらいの頻度でありましたか?
選択式 ※青が回答
・毎日のようにあった
・週に何度かあった
・あまりなかった
・ほとんどなかった
他の子どもとの協調性が難しかった場面がありましたか?
選択式 ※青が回答
・いつも感じていた
・時々感じていた
・あまり感じなかった
・まったく感じなかった
子どもの頃、集団活動で困難を感じたことがありましたか?
選択式 ※青が回答
・よくあった
・時々あった
・あまりなかった
・まったくなかった
他の子どもたちと違う行動をとってしまうことで、周りから浮いたように感じたことはありますか?
選択式 ※青が回答
・よくあった
・時々あった
・あまりなかった
・まったくなかった
学校や家で人と目を合わせることが難しかったですか?
選択式 ※青が回答
・とても難しかった
・少し難しかった
・あまり難しくなかった
・まったく難しくなかった
他の子どもに比べて自己主張が苦手だと感じたことはありましたか?
選択式 ※青が回答
・かなり感じた
・少し感じた
・あまり感じなかった
・まったく感じなかった
学校や家庭でのルールや指示が理解しづらいと感じた経験はありますか?
選択式 ※青が回答
・よくあった
・時々あった
・あまりなかった
・まったくなかった
子どもの頃、特定の行動やこだわりが原因で、周囲とトラブルになったことはありますか?
選択式 ※青が回答
・何度もあった
・時々あった
・あまりなかった
・まったくなかった
子どもの頃、体育の時間や遊びで、他の子たちに比べて不安を感じた経験はありますか?
選択式 ※青が回答
・はい
・いいえ
子どもの頃、失敗を恐れる気持ちが強く、挑戦することが苦手だったと感じることはありましたか?
選択式 ※青が回答
・とても苦手だった
・すこし苦手だった
・あまり苦手ではなかった
・まったく苦手ではなかった
他の子どもと比べて感情がコントロールしにくいと感じたことはありましたか?
選択式 ※青が回答
・かなり感じた
・少し感じた
・あまり感じなかった
・まったく感じなかった
子どもの頃、大きな不安やストレスを抱えやすかったと感じますか?
選択式 ※青が回答
・非常に抱えやすかった
・少し抱えていた
・あまり抱えなかった
・まったく抱えなかった
学校や家庭での指導や指示が理解できなかったとき、どのような気持ちでしたか?
なんでもっと分かりやすく教えてくれないんだろう、説明してくれないんだろうと思っていました。
何をしたらいいのかなぜそれをする必要があるのか、しなければならないのか、細かく教えてくれないと分からないしやりたくないと思っていました。
それで理解できていない私に怒ってきても余計に理解できないし、嫌になってくるし、なんでみんなはそれでいいの?動けるの?と思っていました。
先生もこれでいいと思ってるの?対応は合ってるの?と思っていました、それを言うとかいう考えもなくただただ放っておかれるか外されるか親に言われるかでした。
なんで学校は解決しようとしてくれないんだろう?と疑問ばかりで居心地は決していいものではありませんでした。
強いこだわりなどによって、他の人とトラブルになったことはありますか?
もうやめよう終わりと言っても納得いくまでやめられず、友達からの言葉もきかず最終的には1人でずっと遊んでいるというようなこともよくありました。
遊ぶ約束をしていても、着たい服が見当たらなかったらその服が見つかるまで探しまわり、諦めて他の服を着ていけばいいものを、その服を着て出ると自分で決めたからには見つけるまで出かけることができず、約束の時間時に行けなかったりもありました。
途中で切り上げることや、途中で諦めて他の案に切り替えると言うことがどうしても出来なくて周りに迷惑かけたこともたくさんありました。
ゲームの交代も自分が納得するまで変わってあげることが出来ず周りに文句を言われたり嫌われたこともありました。
他人から誤解を受けやすかった経験はありますか?
思ったことをすぐ口に出してしまう傾向があり、相手にとって言い方がきつかったり、嫌な言い方になったりしていました。
黙って話を聞く場面でも気になることがあると我慢できず話を遮って発言したり、質問したり周りからは自分勝手だとか、迷惑だとか、わざとみんなの邪魔をしていると思われていました。
それがいけないことだとまだ分からず、それもいまいち理解できずみんなに嫌われ悔しいし悲しくなりました。
じっとしておけないというのも、このすぐ発言してしまうというものに似ついているのかなと思います。私はみんなの注目を集めたかったのかもしれません。
逆に言われたことを全部真にうけて悲観的にとってしまい、怒りっぽくなってしまうこともよくありました。
学習や理解の遅れが原因で困ったことやストレスを感じたことはありますか?
勉強は好きだったので遅れはなかったのですが、忘れ物がとにかく多く、せっかくやった宿題も持っていくのを忘れたり、教科書を持ってくるのを忘れたりそう言ったところで劣りを感じていました。
穴埋め問題も大体は出来ているのに何個か埋めれていない状態がとても嫌で、でも考えても分からないし思い出せないし、結局答えをカンニングして先生にばれてよく怒られていました。
カンニングをしてはいけないことは分かっているししなくて済むならそれがいいのですが、してはいけないという意識よりもこの解答を全部埋めたいという意識の方が勝ってしまってその衝動に駆られるともう止められず、行動してしまっていました。
それはよくない思考でものによると怖いものになるなと後から思いました。
授業中や自宅での勉強に集中できなかった経験はありましたか?
集中するときはなんでも集中できるのですがそれ以外の時が反動なのか性質なのか、落ち着きもなくずっと動いていたり、ずっと喋っていたりとムラがありました。
集中して聞いているつもりでも、途中で先生の声が遠くなり水の中に入っている感覚になったり耳鳴りがしたり、話している人の顔が遠くに行って小さくなったり、不思議な感覚に陥ることがよくありました。
それが気になって気になって何も話が入ってこないし、集中しようにも変な感覚で心地悪いし、集中力が無いような状態にもよくなっていました。これが後に不思議の国のアリス症候群だったことがわかります。
こんな病気が本当にあるのか?!といった名前と内容ですが世界でもよくある症状らしいです。
宿題や課題の提出についてのエピソードを教えてください
宿題や勉強は得意なのですが、忘れることが本当に多くて、追加の内容をやり忘れていたり、何かを用意してくる課題とかも忘れていて学校に着いて思い出したり、そういった面で困ることは多かったです。
公衆電話から親へ電話して届けてもらうのをよくお願いしていました。
それも頻繁だったのでさすがに恥ずかしいなと思っていましたが、なかなか直せない部分ではありました。自分でもなんでこんなに忘れ物するんだろうと困っていました。
なぜ忘れたのか聞かれても特に理由などなくて、何も言えず先生にもよく呆れられていました。
もっと温かく色んな性質や個性を理解してくれる時代や理解のある先生が多かったら良かったなと今となっては思います。
集団活動や運動が苦手だった場合、それがどのような影響を与えたか教えてください
運動は苦手ではなかったのですが、逆に周りを見ずに張り切って動いてしまうタイプでした。
バスケが好きで特に体育の授業の時間にバスケだったりすると、半ばタックルみたいな感じでボールを奪いに行ったり、仲間にもはい!はい!とパスをもらうアピールしてうるさかったり、実際は全然シュート決めれなかったり、周りからするとうざかっただろうなと、今となっては思います。
協調性がないというか夢中になると周りこととかよりそのしたいこと、めがけている事しか視界に入らず強引に動いていたと思います。
集団活動は苦手ではなかったのですがそんな調子なのでどうしても集団側から嫌がられて外されてしまう流れがどの学年でも多かったと思います。
感情が抑えられなかったエピソードがあれば教えてください
落ち着きがなく迷惑かけることも多かったのですが、中には頭にくる先生がいてよくつまみ出されてみんなの前で怒られていました。
先生が話しているのに周りに話しかけてうるさくしたり、黙ってじっと聞いていられなかったり、周りの子も一緒に怒られることもあったのでそれは後から考えると申し訳なかったなと思います。
しかも先生が怒って呼ばれて前に出されてみんなの前で怒られて、ナゼ静かに座って話が聞けないのか問われ、何も答えられずただただ泣いて謝るという、周りから見ても恥ずかしい状態でした。
そうならないように今後気をつければいいのに、また同じことをしてしまい、また怒られ泣いての繰り返しがよくありました。今思うと本当恥ずかしいです。
学校や家庭で「普通」とされることに適応できず、葛藤した経験があれば教えてください。
余計なことを言わないとか、思ったことをなんでもすぐ口に出さないとか、当たり前のことなんですけど出来ませんでした。
まず朝起きることが苦手で起こしてもらってもどんなにたくさんアラームをかけてもスパッと起きられないんです。
すぐ起きないから起こしている親も段々苛立ってきて怒った言い方で起こすようになり、結局起きるんですけど目覚めは最悪です。朝もすぐ起きれるようになりたいと思っていましたがそれ大人になってもなかなか難しい課題ではあります。
家族と出かける時の準備も遅くて家族はもう準備が出来て車に乗って待っているのに私は次から次へとしていことが出てきて準備完了までにいつも時間がかかってしまい、よく怒られていました。
他の子どもや大人から指摘されたネガティブな特徴や言葉はありますか?
「どうしてすぐひねくれたネガティブな捉え方するの?」「なんで何回言ってもわからないの?」「冗談を真に受けてると疲れるよ」などなど色々よく言われてきました。
そんなの自分でも分かってるし考えや感情って勝手に湧いてきたり出るものだし、それを簡単にプラスに変えれるなら苦労しないし!と思っていました。
こう言ったことを親や周りに言われるたびに自分はダメな人間なんだ、自分はおかしいんだと常に思うようになってしまい、余計にネガティブ思考になって行きました。
逆に元気でハキハキしているように見られていたので、「強そうだよね」とか「何も気にしなさそう」とか言われて全然そんなこと無いのに、なんなら真逆なのに!とモヤモヤしていました。
大人になった今、子どもの頃の自分を振り返ってどのように感じていますか?
今思うと本当によく頑張って学生時代を過ごしてきたと思います。
不登校にもならず立ち向かい精神が少しでもあったからくじけず成長してこれたわけで本当に自分の子供の頃を褒めてあげたいです。
でも逆に反省しないといけないところもたくさんあったと思いますけどね。それらを踏まえて今の自分があるわけで生きてきてるだけで立派だと思います!
発達障害のある子どもが経験しがちな複雑な人間関係や学習面での困難、独特のこだわりが生み出す苦労です。
ご相談者様は特に注意力や忘れ物が多い点に悩んでいたことがわかります。
これにより、学校生活での宿題や課題への取り組みが難しくなり、周囲の期待に応えることができず、自己評価を低下させる要因となっていた可能性があります。
さらに、思ったことをすぐに口に出してしまう傾向があることから、相手との温度差や誤解が生じ、対人関係で孤立感や疎外感を感じやすかったことが窺えます。
また、ルールや指示が理解しづらかったり、強いこだわりから行動が一貫しなかったりすることも、周囲との摩擦を生む原因となり、自己理解が進まないまま反発や無力感を抱えていたと見られます。
大人になった今、これらの経験を振り返り、当時の自分を客観視できるようになった点は、発達障害特有の生きづらさを乗り越える過程を示しています。
この振り返りによって、かつての困難が成長や自分の強みに転じていることへの気付きがあり、現在の自分を肯定する姿勢も伺えます。
このような自己洞察は、発達障害を持つ方にとって、自分の特性を認識し活かしていくための大きな第一歩であり、同様の経験を持つ読者にも示唆を与えるでしょう。
本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。
この記事の監修者
鈴木祐貴(すずき ゆたか)
大人の発達障害専門サポート
発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。
発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。
経歴と実績▼
・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。
・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。
大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。
でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。
むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。
自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。
私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。
これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。
あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。
ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。
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