「なぜ自分だけができないの?」—発達障害の特性から見える子ども時代の苦悩【24歳女性】の体験

発達障害を持つ方が職場で経験する困難やサポートに関する体験談はコチラにまとめてます▼

発達障害を持つ方が子ども時代に経験したエピソードはコチラにまとめてます▼

目次

発達障害を持つ大人たちが直面する課題を実体験から考えましょう

発達障害を持つ方々が子ども時代に経験した悩みや課題は、大人になった今でも生活に影響を与えていることが少なくありません。

今回のアンケートでは、発達障害を持つ大人が幼少期に感じた困難や孤立感、周囲との違和感についてのリアルなエピソードを集め、分析しました。

これらの体験を通じて、発達障害の特性を理解し、子ども時代の支援のあり方やその後の成長への影響を深く掘り下げていきます。

記事を読むことで、ご自身やご家族、支援者の方が、発達障害の子どもに対する理解とサポートの手がかりを得る一助となれば幸いです。

どうぞ今後の参考にしてください。

発達障害の特性が浮き彫りになる|子ども時代の本音と悩み

にゃごりさんの子ども時代の体験談

プロフィール

お名前を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「にゃごり」です。

年齢を教えてください

24歳です。

性別を教えてください

女性です。

あなたが自覚している発達障害の特性は?

ADHD(注意欠如・多動症)です。

※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。

子どもの頃、注意力が続かないと感じたことは、どのくらいの頻度でありましたか?

選択式 ※青が回答

毎日のようにあった

・週に何度かあった

あまりなかった

・ほとんどなかった

他の子どもとの協調性が難しかった場面がありましたか?

選択式 ※青が回答

・いつも感じていた

時々感じていた

あまり感じなかった

・まったく感じなかった

子どもの頃、集団活動で困難を感じたことがありましたか?

選択式 ※青が回答

よくあった

・時々あった

あまりなかった

・まったくなかった

他の子どもたちと違う行動をとってしまうことで、周りから浮いたように感じたことはありますか?

選択式 ※青が回答

よくあった

・時々あった

あまりなかった

・まったくなかった

学校や家で人と目を合わせることが難しかったですか?

選択式 ※青が回答

とても難しかった

・少し難しかった

あまり難しくなかった

・まったく難しくなかった

他の子どもに比べて自己主張が苦手だと感じたことはありましたか?

選択式 ※青が回答

・かなり感じた

・少し感じた

あまり感じなかった

・まったく感じなかった

学校や家庭でのルールや指示が理解しづらいと感じた経験はありますか?

選択式 ※青が回答

よくあった

・時々あった

あまりなかった

・まったくなかった

子どもの頃、特定の行動やこだわりが原因で、周囲とトラブルになったことはありますか?

選択式 ※青が回答

・何度もあった

時々あった

あまりなかった

・まったくなかった

子どもの頃、体育の時間や遊びで、他の子たちに比べて不安を感じた経験はありますか?

選択式 ※青が回答

はい

・いいえ

子どもの頃、失敗を恐れる気持ちが強く、挑戦することが苦手だったと感じることはありましたか?

選択式 ※青が回答

・とても苦手だった

・すこし苦手だった

あまり苦手ではなかった

まったく苦手ではなかった

他の子どもと比べて感情がコントロールしにくいと感じたことはありましたか?

選択式 ※青が回答

かなり感じた

・少し感じた

あまり感じなかった

・まったく感じなかった

子どもの頃、大きな不安やストレスを抱えやすかったと感じますか?

選択式 ※青が回答

・非常に抱えやすかった

少し抱えていた

あまり抱えなかった

・まったく抱えなかった

学校や家庭での指導や指示が理解できなかったとき、どのような気持ちでしたか?

先生にどうして指示が出来ないの?と質問された際、どうしてその指示ができないのか自分でも分からなくなりよく黙りこんでしまっていた。

黙り込むと黙ってないで答えなさいとさらに怒られるため、怒られるのがただひたすらに怖くて謝ることしか出来なかったことを思い出します。

また、親に怒られた際も怒られるのが嫌なのに怒らせてしまう、自分がおかしいからなのからなと不安になることも多かったですし躾のひとつとして叩かれるのがすごく苦手で叩かれないために親の機嫌を伺って叱られた際は答弁をしているかただただ謝るかの2択で説教をすましていました。

個人的にはなぜ出来ないのかすら分からないので詰められても分からないのです。分からないから答えられなくて下を向いてしまいました。

友人や周囲との人間関係で感じた具体的なエピソードがあれば教えてください

私の距離の詰め方が凄く近くて且つ、自分のことばかり話をしてしまい相手の話をさえぎってしまう癖が当時の私にはありました。

その為、「あなたと話していると自分のことばかりで嫌だ」と言われたこともありましたし、それが原因で集団の無視も始まりました。話したくても話せないことが苦痛でままならなかったです。

また、すぐ物事を忘れてしまうので宿題を写させてもらったりしていました。

その度に友人に呆れられていたと思います。

その為人間関係は疎遠になり、いつも休み時間は絵本や本が沢山ある図書館や絵本の部屋で1人過ごすことが多かったです。別にいいやと思っていることもありましたが、子どもながら寂しいなというふうに思う事も少しありました。

強いこだわりなどによって、他の人とトラブルになったことはありますか?

強いこだわりは比較的薄かったとおもいますが、繰り返し同じ事を毎日特定の時間にやらないと気がすまなかったことがあり、体育の授業や授業の延長などで時間が取れなくても無理矢理そのルーティンをやっていました。

そのせいで他の生徒に注意を受け、その注意も聞かないので先生から正式に叱りを受けたのですがその叱りでさえもルーティンの方に気を取られてしまい、二重で怒られるということがありました。

今は少ないですが、どうしてもこだわりやルーティンが気になってしまうとそれにしか集中できなくて、しないと逆にソワソワしてしまうのです。

ソワソワしてしまうから「ちゃんと話を聞いているの!?」と言われたり親に電話が入ったりして、気まずかったです。

他人から誤解を受けやすかった経験はありますか?

私の話し方が飛び飛びの話し方で且つずっと自分のターンというような話し方をしていたので話させてくれないと感じたり、話長いし分からないと言われたことは多々あります。

そのため、おしゃべりだった私は「これはお話しない方がみんなと仲良くできるの……?」と考え込んでしまうのですが、だからといってお話しないなんてこと出来なくて、試行錯誤したことがあります。

なお、今でも治らないくせで、飛び飛びであっちに行ったりこっちに行ったりという話し方をどうにかして治したかったのですが、治らないまま大人になってしまいました。

そのため今も話し方が上手ではなく、人とお話をしている際に他人に誤解を与えないか不安な時もあります。その際はパートナーに補足をしてもらったりしてもらい、その場の話をさせてもらっています。

学習や理解の遅れが原因で困ったことやストレスを感じたことはありますか?

算数の時から計算が苦手で且つ、割り算や掛け算位から計算能力が遅く授業についていけなかった事が多かったです。

父親が賢かったため、父親や母親に分からないところを聞きに行っても「なんでそんなことが分からないの」と強く責められるだけでイライラさせてしまうことが多く、いつしか聞きに行こうという気も無くなりました。

そのため今でも2桁同士の掛け算や割り算が上手くいかず、頭を抱えることが多いです。分数や小数点など複雑な計算もとても苦手です。

また、英語も触れたのが遅かったからか単語やアルファベットがなかなか覚えきれず、簡単なスペルミスが目立つことが多くテストでスペルミスが原因で点が取れないということが多かったです。

授業中や自宅での勉強に集中できなかった経験はありましたか?

とにかく家で勉強が出来なかったため図書館に行っていましたが、図書館でもソワソワしてしまい別の作業をしてしまうことが多かったです。

そのため何がいけないんだろうなと思っていましたし、集中ってなんでこんなに難しいんだろうと思ってました。

授業中も絵を描くことが好きだったのでただひたすらお絵描きをしているか本を読んでしまうので、担任の先生から縛り付けて絶対に授業に参加させてやろうか?と怒られたこともあります。

また勉強している時常に貧乏ゆすりをしてしまうことが多く、カタカタと隣の人の迷惑になることをしていたなと思いますし、絵を描かないと話を聞けないんです。

何故か分からないけど。話を聞いていると手が勝手に動いてしまうので止まれ!と思うこともありました。

宿題や課題の提出についてのエピソードを教えてください

期限を守るのが大の苦手でした。後回しにしてしまう癖があるからというのもありますし、宿題をやったとはいえランドセルやカバンに入れることを忘れてしまい提出日を過ぎてしまう、そんなことが多かったです。

また1.2回も先生は許してくれるのでその許しに甘えてしまい、忘れてしまってもいっか!という楽観的な考えがあったため何回も忘れてしまいいつしか先生にすごく怒られてしまう……そんな事を小中高と繰り返しました。

高校になると怒られるのも嫌なので出さないという選択肢で内申を下げていたこともありましたし、提出日を守らないと評価をしないと言う先生もいたのでどうせ無駄だと半ば諦めムードになってしまい、提出するのをやめていました。

集団活動や運動が苦手だった場合、それがどのような影響を与えたか教えてください

集団活動がすごく苦手だったため、集合時間に先ず間に合いません。

親が起こしてくれたりしたのでなんとか間に合うことも多かったですが、通学する際に朝起きれなくて親に送って貰う、間に合わなくて通学班に迷惑をかけるなんてことも多かったです。

また、部活でも集団練習が苦手で集団練習がわかると逃げていたのでよく部長や副部長にやる気があるのかと言われた事もあります。もちろん、やる気はあったのですが集団で足を引っ張るのが目に見えて分かりますし、人前で注意されるのが本当に嫌だったから逃げるように逃げていました。

その結果部活ではレギュラーだったのが準レギュラーにされ、顧問の先生にもお叱りを受け、とても申し訳ない気持ちになりました。

感情が抑えられなかったエピソードがあれば教えてください

自分の意見を押し通したい時に押し通せず怒鳴ったり、周りに自分の体に傷が着くような行動をよくとっていました。例えば柱に頭をぶつけてみたり、腕を切って親にお前のせいだ!と声を荒らげたり……そのせいで親からとても心配されたし親も声を荒らげたり感情が抑えられないタイプですが自分が原因なのではないかと親がなく姿を何度も見ました。

その度に申し訳ない気持ちになりましたし、直したいな、なんで治らないんだろうと思っていました。

なお、未だにこの症状は治っていなくて喧嘩をしてやるせない気持ちになった時やどうしようもないけど相手に言えない時に家中暴れ回ってしまうことがあります。

家具家電もありますしパートナーもいますのでしっかりしたいですがなかなか治りません……

学校や家庭で「普通」とされることに適応できず、葛藤した経験があれば教えてください。

給食を食べるのがすごく遅く、毎日昼休みの時間を全て潰してご飯を食べていました。

家族は「遅いけどちゃんと食べるもんね」とフォローしてくれていましたが、学校で時間に厳しい先生が担任になった際、声を荒らげて怒られました「どうしてこんなにモタモタとご飯食べてるの?」「他の子みたいに遊べないよ!」「早く食べてください!残すならもう残して!」別に残したいわけじゃないのです。

でも、声を荒らげて怒られたこともあり、自分って変なのかなとかこのスピードでご飯を食べることってすごく迷惑なんじゃないかなとかそういうことをひたすら考え込む時期がありました。

そのため給食はご飯と汁物のみでそれ以外は友達にあげたりとかしてなんとか時間内に食べきっていました。

他の子どもや大人から指摘されたネガティブな特徴や言葉はありますか?

ほかの子供によく言われていたのは「オタクみたいだよね」「変だね」「ちょっと変わってるね」「気持ち悪いね」と言われていました。今となっては「普通」に適応されていないからなんだと思いますが、変や変わっているはまだ受け止められましたが、キモイと言われた時は本当に悲しかったです。

自分ってキモイんだ……って思いました。

また好きなアニメもあったのですが、オタクと言われた時はショックでした……オタクなんだ……という気持ちとキモイから死ねと言われるしキモイから万引きしろとも言われるのかなと思いましたし、そうでもしないと仲のいい友達は出来ないのかなと当時のは私はすごく悩みましたし今でも大きな心の傷となりました。

大人になった今、子どもの頃の自分を振り返ってどのように感じていますか?

大人になって振り返ると「わからない」ことが多いのに一生懸命分かろうと頑張っていたけれど追いつかなくて怒られるということが多かった印象です。

そのため親の顔や友達の顔をよく観ていた子供らしくない子供だったと思います。

もう少し、なんでみんなと自分は違うのだろうかとか自分にはどうして出来ないのだろうかとか自己理解があれば変わっていたのかなとおもいます。

アンケートのまとめ

幼少期からADHDに特有の特徴である「注意散漫さ」や「衝動的な行動」に苦しみ、周囲との違和感や孤立感を抱えた経験が多くあります。

具体的には、集団活動や人間関係における協調性の難しさ、また他者からの注意や指導が理解しにくく、結果的に怒られることが多かったと述べられています。

また、話の飛び飛びで長い会話や、強いこだわりが時に人間関係に影響を与え、孤独を感じたこともあったようです。

勉強面でも集中力の欠如や算数や英語の理解に困難を感じ、周囲と比較して苦手意識が生まれ、サポートが得られない状況が負担になっていたことが読み取れます。

また、感情のコントロールが難しく、家庭内で衝突があった経験や、自傷行為に至るほどの感情表現も、発達障害が抱える感情制御の難しさを反映しています。

総じて、この回答は、発達障害特有の「注意力や協調性の欠如」「こだわりの強さ」といった行動が、子ども時代における困難や孤立感、そして自己理解の欠如につながる様子を描写しています。

この記事の監修者

鈴木祐貴(すずき ゆたか)

大人の発達障害専門サポート

発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。

発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。

経歴と実績▼

・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。

・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。

大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。

でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。

むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。

自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。

私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。

これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。

あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。

ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。

ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。

あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。

🎁LINE友だち登録の前に特典を確認する🎁

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次