ADHD特性がもたらす職場での困難とサポートの重要性 – 理解されない苦しみと、気持ちの負担を軽減する対策【27歳女性】の体験/総務 福祉

発達障害を持つ方が職場で経験する困難やサポートに関する体験談はコチラにまとめてます▼

発達障害を持つ方が子ども時代に経験したエピソードはコチラにまとめてます▼

目次

発達障害を持つ人たちが直面する課題を実体験から考えましょう

発達障害を持つ方々が日常や職場で感じる葛藤や挑戦、その解決法は個人ごとにさまざまです。

今回のアンケートは、発達障害を持つ方が経験しているリアルなエピソードを通じて、その思いや悩みに寄り添い、より深い理解とサポートのヒントを提供します。記事を通して、安心して働ける環境づくりや、共感と理解を深める手がかりを見つけていただければ幸いです。

どうぞご自身や周囲のサポートにお役立てください。

発達障害を抱える方々が語る職場での本音と葛藤

さらさんのリアルな体験談/IT業界

プロフィール

お名前を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「さら」です。

年齢を教えてください

27歳です。

性別を教えてください

「女性」です。

あなたが自覚している発達障害の特性は?

ADHD(注意欠如・多動症)です。

転職回数を教えてください

4回以上です。

転職した理由を教えてください

仕事が覚えきれない。相手の言ってることが理解できなくていっぱいいっぱいになった。

失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください

27歳です。

その時の職種と業種を教えてください

総務 福祉です。

※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。

発達障害の特性がもたらす職場での悩み

転職したてのときに、経理関係の仕事を教えてもらった。求人票にもその仕事をするような事はきちんと書かれていた。

こちらも、たくさんメモできるように沢山のメモ用紙を用意して挑んだ。先輩社員は口頭だけでなく、しっかりと仕事道具を見せながらちゃんと説明もしてくれたし、都度都度メモをとる時間も何回も与えてくれた。

外出用務には、毎回きちんと一緒に付いてきてくれた。

それにも関わらず、お金を扱うという責任感の強さから、まず、お金関係の仕事のことでいっぱいいっぱいになり、というかほとんど何も頭に入らなかった。

わかったか?と聞かれたが、わかったふりをしてしまった事で、その後の外出用務も、車を運転して行かないといけなかったのだが、車の運転もできないほどになってしまい、外出用務の途中でダウンして、早退してしまった。

次の日何とか出仕したが、お金関係の仕事を早速任され、一人でやるように言われたが、正直にまだ1人ではできない。
と言うと、今まで入った社員は1回教えれば皆一人でできてたよ?と言われた。

その時に思ったのが、障害を明かしていないから今更言いづらかったし、教えてくれる時はすごく優しかったのに、一人でできないと言った途端に人が変わったように冷たい態度を取られた。

障害のせいで指示の理解が追いつかなかったり、すぐに頭がいっぱいいっぱいになってしまって、それを、一人じゃできないと伝えると優しかった先輩がこんなに怒るのか。

障害を言ったらどうなってしまうんだろうか?と色々考えてしまって、苦しくなった。その職場はその次の日に辞めてしまって、結局、3日でやめてしまった。そのあと、私は、仕事ができないのかと悲しくなった。

上司や同僚との関係で感じるコミュニケーションの課題

まず、落ち着いて仕事ができない。

ミスをしたときや、部下がミスをしたとき、頭の中でまず、どういったミスをしたのか、どうしてこんなミスをしてしまったのか(ミスをしたとき、その仕事をしたときの状況)ミスをどうカバーしないといけないのか、ミスしたことで、どういった損失、損害が出たのか、ミスに対してどう上司に報告し、その後どう謝罪するのかをうちの会社はことの顛末から、先述のことをだいたいでいいので把握して、上司しかも社長に報告しにいかないといけない。

だけど、ミスをしてしまった、ミスがあったという事実を発見してしまったら頭が真っ白になってしまう。

(ほんの些細なミスでも)報告する前に、先述したことを考える余裕がなく、じっと椅子に座っている事ができなくなってしまう。

そのまま、何も考えられないまま、ただ、ミスをしてしまった。と社長に報告しに行ってしまう。

その度に社長は言っている意味がわからない、理解できないと言うことから始まり、しまいにはキレられてしまう。

社長の一個下のクラスの上司をまずは、通してと言われてしまったことがある。(言ってる意味がわからなさすぎて)
その後、社長は2週間ほど機嫌が悪く、あからさまにほかの社員と差のある対応をされてしまう。

仕事の報告を聞いてくれなかったり、目を合わせなかったり等。ほかの社員にはそのような態度を勿論取らないので余計に辛くなる。

また、仕事に対しての質問をしてもほかの社員に聞くように言われたり、こちらを見なかったり、社長室から早く出て行ってほしいような態度を取られ、ほかの仕事が思ったようにすすまなくなり、仕事全体に影響が出ることがつらい。

私だけじゃなく部下にも迷惑がかかる。

その問題にどう取り組んだか、また対応に苦労した経験について

上述した内容の対応は、社長に社長より一つ下の上司にまずは報告するように言われたので、とりあえず社長室を出て、その上司の席まで行って、また、1から説明した。

社長よりは話すのが緊張したりしないので、社長に報告したときよりはずっとわかりやすく報告できた。

しかし、やっぱりコミニュケーションが上手く取れないので、その上司も最初は理解に苦しんでいた。

そのときに、対処できなかったのは、社長にまず、報告がわかりにくいと言われたのだから一旦自席で落ち着いてちゃんとどのように報告するか考えてから、上司の席に行けばよかったのが、それをせず社長室から直接上司のところに行ってしまったこと。

また、社長も上司も私の分かりづらい報告に何十分も時間を使ってくれたのだから、分かりづらい報告をしてしまったことに謝罪ができなかった。この2点が対処できなかった。

ただ、この件については、なんとか上司が私の報告したかった内容をわかるまで何度も私に分かりづらい点を質問してくれたので私の伝えたいことは伝わった。

また、上司が大体のそのミスに対する解決策を教えてくれた。

ただ、社長には上司を通すように言われたので、解決策は上司から社長に伝えてもらって解決した。

上司が社長に報告したら5分ちょっとで解決したので、それを見て私にはやはりコミニュケーション能力が著しく欠けているなと思い、落ち込んだ。

その後も私の報告じゃ分かりづらいと思われて、また社長にキレられるのも嫌なので、次からは上司を通して社長には報告してもらうようにしている。

お互いがお互いの時間を奪われたり嫌な気持ちになったりしない為には、上司を挟むということが、一番の対処法になることを学んだ。

困難が続いたときに抱いた気持ちと向き合い方

同じようなミスは繰り返さないが、新しい種類の小さなミスがやっぱり特性上多い。

ミスをしたらもう次回はミスしないようにしようと思い、どこをミスしたのかは鮮明に覚えることはできる。

だけど、書類を作るときに、毎回同じ書類を作る訳では無いし、仕事の関係上新し仕事が舞い込んで来ることが多いので、前回ミスしたところを気をつけたとしてもあまり意味が無いこどが多い。

なので、書類をつくるたびにミスをすることが多々ありそれを繰り返してしまう。

それで、負のループに入ってしまってメンタルを病んでしまうことが多々ある。

致命的なのは、障害の特性上細かいところまで書類をチェックするのが難しいのとじっとしていられないのでじっくりと書類をチェックするのが苦しい。

毎回新しい書類を作るのであれば、作った後に書類をチェックすることでしか、ミスを防ぐことはできないので(直属の上司は、チェックしてください。

と言っても返事をするだけでチェックをしてくれないことが何回かあり、ミスがあるのにチェックをせずそのまま先方に提出して先方に怒られるということが数回あるので、直属の上司は頼れない)書類をチェックできないという障害の特性はかなり仕事をする上で足枷になってしまう。

負のループに陥ったときは、お金を払ってカウンセリングを受けるようにしている。

自分に合ったカウンセリングがいるので負のループに陥る前にはもうカウンセリングを受けるようにしている。

夜でもカウンセリングをしてくれる人が私にはいるのでその人からミスをしない根本的な原因を取り除く方法や、それだけじゃなく、励ましの言葉をもらったりする。

これが凄く効果があるし、仕事のアドバイスも貰えるので重宝している。

発達障害の特性を持ちながらでも、仕事で達成感を感じた経験はありますか?

障害を持ちながらも、会社の売り上げや運営全般に関わる、官公庁等に出す書類の作成を任せてもらっている。

内容に不備があって修正を官公庁がこちら側に依頼して、こちら側が修正をしてまた提出してそれをまた官公庁がチェックして。。

という一連の流れを決められた期日までに全て書類を完璧にした状態にするまでが、主な私の仕事である。

官公庁の期日を1日でも過ぎると売り上げが下がったり、運営が出来なくなってしまう。

書類の内容もかなり難しいし、枚数は3桁を超える事もしばしばある。

取り引き先に出してもらわないといけない書類もあり、それを官公庁に間に合うように取り引き先に連絡するのもかなり大変。

この流れを社長もわかっている。修正も含めた期日までに書類を提出でき、しかもそれが正式なものだと官公庁から認められ、会社の運営が期日通りにうまくいったときは、労いの言葉とお礼の言葉を必ずもらう。

このような事を何回か続けていると1年間で給与が10万あがった。

そのときの達成感は今の仕事じゃないと味わえないと思う。

今後はコミニュケーション能力を自分なり磨いて、怒られることなく、もっと、仕事を円滑に進めて行けるように成長していきたい。

アンケートのまとめ

ご相談者様はこれまでに何度も転職を繰り返しており、その理由は「仕事が覚えきれない」「相手の言っていることが理解できない」というものでした。

特に、お金を扱う責任ある業務で頭がいっぱいになり、指示を理解できずに困惑することが多かったといいます。

また、上司や同僚とのコミュニケーションでも誤解を生みやすく、報告や相談がスムーズにいかない状況に悩んでいました。

ADHDの仕事の悩みとして、注意力の不足や情報処理の難しさが挙げられます。

職場でのコミュニケーションがうまくいかないと、誤解やトラブルの原因となり、さらにストレスを感じてしまいます。

発達障害と職場環境のミスマッチは、本人だけでなく周囲にも影響を及ぼすため、適切な対処法が必要です。

例えば、指示を具体的かつ明確に伝えてもらう、報告の際に一旦落ち着いて内容を整理するなどの工夫が効果的です。

この記事の監修者

鈴木祐貴(すずき ゆたか)

大人の発達障害専門サポート

発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。

発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。

経歴と実績▼

・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。

・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。

大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。

でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。

むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。

自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。

私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。

これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。

あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。

ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。

ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。

あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。

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