発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
asさんのリアルな体験談/IT業界
★お名前と年齢を教えてください（イニシャル・ニックネーム など可能です）
「as」です。21歳です。
★性別を教えてください
「女性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は？
ADHD（注意欠如・多動症）とASD（自閉スペクトラム症）です。
★転職回数を教えてください
0回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください
20歳です。
★その時の職種と業種を教えてください
接客業です。
職場で感じた理不尽な瞬間 （複数選択可）
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
スーパーのレジで接客中、買ったものが値札と違う金額だったとクレームを言われたことがありました。
そのお客さんと売り場を確認しに行き話を聞くと、どうやらそのお客さんはからになっていた上の段の棚に他のお客さんが置いていってしまった商品をそのからの棚の商品の値段と勘違いして買ってしまったようなのです。
そのお客さんは店員が違うた何しなを置いていたことを起こっているのだと思い、これは他のお客様が置いて言ってしまったものだと思いますと説明しました。
すると相手はそれを言い訳だと捉えたのかますます怒ってしまい謝罪を要求してきましたが、店側も何も対処の仕様がない事だし違う場所に置いていったお客さんが悪いと思ったのでどうしても謝れず結局そのお客さんを怒らせたままになってしまいました。
その時以外にも接客業は自分に直接関係のないことでもお店にクレームが入れば謝らなければいけないことがありますが私はなぜ自分が悪くないのに謝らなくては行けないのか理解出来ず、クレームにつながってしまうことが何回かありました。
仕事で特に苦労した場面 （複数選択可）
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
小学校、中学校に通っていた時は毎日持っていくものが変わり図工や書道、社会の資料集など同じ科目でも持っていく時とそうでない時があるものはよく忘れて言ってしまうことが多かったのですが、もちろん忘れ物なんてしたくないし授業に真面目に参加する性格だったので忘れ物をしないようにと連絡帳などをしっかり確認していました。
しかし特性上どうしてもうっかりが多く授業に対しての意欲は高いのに忘れ物をするせいで先生からの印象が悪くなり、優しい先生にでさえまたかという顔をされてしまったのでとても辛かったです。
仕事での失敗に対する感情（複数選択可）
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
スケジュール帳を買って予定を書き込んでみたり、持ち物や覚えておきたいことを手にペンで書いておいたりしたこともありましたが結局スケジュール帳は初めの数ページが埋まるだけであとはその存在すら忘れていたし、手にメモをするのもそもそもメモをすること自体忘れてしまうので意味がありませんでした。
紙のメモ帳も同様でそもそも書いたことを忘れるので書くだけ書いて見ないで終わるし、相手の説明をメモするのも聞くのが精一杯であとから見ても何も分からない断片的な単語しか書き留められませんでした。
職場で求めるサポートの形 （複数選択可）
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
まず学校の先生は忘れ物をする生徒に対して必要以上に叱るのをやめて忘れたくて忘れているのではないということを理解して欲しいです。もちろんやる気がなくて忘れる人もいるのかもしれませんが、少なくとも私はやる気があったのにも関わらず何度も忘れ物をしていました。
接客業の職場ではクレーム対応などのマニュアルを作って欲しいなと思います。クレームを受けた時どうするべきか何も言われていなかったので謝罪して場を収めるということが分かっていれば少しは違ったのかなと思いました。
仕事でプレッシャーを感じた場面 （複数選択可）
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時（電話やメール）
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
スーパーでのレジ勤務だったので忙しい時間は一人一人丁寧に接客とはなかなか出来ません。
そんな時に在庫の確認や返品、クレジットカードのエラーなどの対応が重なると少しパニック気味になってしまい何から手をつけていいか分からなくなってしまいます。
仲の良い人意外と電話で話すこと、電話がかかってくること、かけることがとても苦手で電話の着信音や呼び出し中の音を聞くとドキドキしてしまうので休みの連絡や代わりの出勤の連絡が電話なのがプレッシャーでした。
自分の特性を説明した際の反応
病院で診断を受けた際母も一緒に同席していましたが、母は私の特性をあまり感じたことは無かったらしくそうなんだー位の感想でした。
診断を受けたからと言って何かが変わる訳では無いのでそれはある意味自然だと思いますが。
あとはアルバイト先のパートのおばさんにうっかり話してしまったことがあって、その時は確かにぼーっとしてるもんねーとイヤミを言われてしまいました。
仕事が向いていないと感じた瞬間
レジのようなたくさんの人を相手に接客する仕事は向いていないなと思います。
特に忙しい時間帯はとにかく色々なことが起こるのでマルチタスクの連続で場を持たせるのがやっとという感覚です。
余裕があればもっと好い接客ができるのに自分の特性のせいでお客さんを待たせてしまったり上手く対応できないこともあったと思うので向いていないなと感じます。
仕事を続ける上での最大の不安
今は休職中なのですがその原因がモンスタークレーマーでした。
誰が対応したとしても辛い気持ちにはなったと思いますが、私はその時に言われた言葉、空気、クレーマー側の被害妄想であるにもかかわらず頭を下げなければいけなかったその時の無力感が忘れられず今も職場にもどることができません。
その人は来なくなったそうですが、それでも小さなクレームでさえその時のことがフラッシュバックしてしまい復帰できません。
クレーマーの理不尽な要求や言葉に対して無力感を抱き、それがトラウマ的な体験となっている点が強調されています。
発達障害を持つ人にとって、こうした対人トラブルは一般的にストレス耐性を低下させやすく、繰り返し思い出すことでフラッシュバックや復職への障害となることがあります。
このケースでは、クレーム対応が業務上避けられない場面であったものの、理不尽なクレームが特に強い心理的負担となり、職場復帰が困難な状態が続いていることが示されています。
特性に関わらず、誰にとっても難しい状況ではありますが、発達障害を持つ人にとっては特に自己評価が下がりやすく、対処が難しい問題であることがわかります。
本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。
この記事の監修者
鈴木祐貴(すずき ゆたか)
大人の発達障害専門サポート
発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。
発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。
経歴と実績▼
・人材育成のプロ：人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。
・多部門での実績：人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。
大人の発達障害 ADHD（注意欠如・多動症）・ASD（自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群）・グレーゾーン・繊細さん サポートについて
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。
でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。
むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。
自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。
私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。
これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。
あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
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ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。
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