大人の発達障害 図書館で働くADHDの女性が感じた職場の理不尽 貧乏揺すりが引き起こす職場トラブル【21歳女性】の体験/データ入力(図書館)/教育・学習支援業界

発達障害を持つ方が職場で経験する困難やサポートに関する体験談はコチラにまとめてます▼

発達障害を持つ方が子ども時代に経験したエピソードはコチラにまとめてます▼

目次

発達障害に関する体験談を通して理解を深める

発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。

今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。

あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。

発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法

A.Mさんのリアルな体験談/IT業界

プロフィール

お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「A.M」です。21歳です。

性別を教えてください

「女性」です。

あなたが自覚している発達障害の特性は?

ADHD(注意欠如・多動症)です。

転職回数を教えてください

0回です。

失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください

20歳です。

その時の職種と業種を教えてください

データ入力(図書館)/教育・学習支援業界です。

※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。

職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)

複数選択可 ※青が回答

指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった

・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた

上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった

自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた

・会議やチーム作業での意見が無視された

・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた


・特に理不尽さは感じなかった

理不尽な上司や同僚とのやり取り

私はADHDの特性の中でも多動が酷く、仕事中に貧乏揺すりが出てしまうことがよくありました。

いつも必死で止めようと努力していますが難しいこともあります。
ほとんどの利用者の方は気にしていなかったのですが、ある日、いつも以上に貧乏揺すりが止まらない日がありました。

そのとき、高齢の男性の利用者の方から、「もじもじ動くな!不快なんだよ!大人で仕事してるんだからじっとしてろ!」とものすごい剣幕で、しかも他の利用者さんや同僚の前で怒鳴られました。

私は注目を浴びるのが苦手で、大きな音も特性上苦手だったので、泣きそうになってしまいました。

また、その利用者の方からクレームが入ったらしく、後で上司からも注意を受け、「ADHDなのは知っていますが、もう少し普通に見えるように努力しましょうね。」と言われ、頑張っているのに分かってもらえないと感じました。

仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)

複数選択可 ※青が回答

・タスクや業務を同時に進めるとき

・締め切りや期日を守るとき

・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき

会議や報告を行うとき

複雑な業務や指示が多いとき

環境が騒がしいとき

・特に苦労は感じていない

努力しても報われないと感じた経験

私は、特性の多動による貧乏揺すりを止めるために、他のADHDを持つ人やネットからアドバイスをもらったり、リラックスするための呼吸法を試したりしましたが、特に仕事が忙しかったり、利用者が多くて騒がしかったりすると、ストレスを感じて貧乏揺すりが始まってしまうことがよくありました。

それでもなんとか努力して貧乏揺すりをとめ、利用者の皆様に不快感を与えないように努力してきたつもりだったのですが、貧乏揺すりについて怒鳴られ、上司にも理解してもらえなかったため、努力が報われなかったと感じ、落ち込みました。

仕事での失敗に対する感情(複数選択可)

複数選択可 ※青が回答

自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる

上司や同僚の期待に応えられないと感じる

失敗を繰り返し、自信を失ってしまう

ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる

周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる

自分一人ではどうにもならないと感じる

・特に強い感情はない

ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由

ADHDの特性上、私は整理整頓が苦手です。症状が酷いときには、棚に戻さなければいけない本を溜めてしまい、利用者の方が、「パソコンで蔵書検索したときは貸し出し可能となっていたのに、本が見当たらない」と行ってきたことがありました。

それ以降は、同僚にこまめに本の棚戻しをリマインドしてもらったり、他の作業があるときは、苦手な棚戻しは同僚に任せて、私は他の作業に専念したりするようにしています。

役割分担や連携プレーは大事だなと思います。

職場で求めるサポートの形 (複数選択可)

複数選択可 ※青が回答

具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい

締め切りに余裕を持たせてほしい

仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい

静かで集中しやすい環境を提供してほしい

自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい

特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい

・特にサポートは必要ない

サポートに関する具体的な希望

仕事を溜めがちでペース配分が苦手なので、こまめに仕事内容についてリマインドしてもらえるとありがたいです。

また、貧乏揺すりなど他の特性上の症状については、止めようと努力しても出てしまうことがあるので、少しだけでも理解してほしいです。

仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)

複数選択可 ※青が回答

締め切りが迫っている時

複数のタスクを同時に進める時

上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時

クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)

自分に任された仕事が上手くできていない時

会議の準備をしている時

・特にプレッシャーは感じていない

プレッシャーに対する具体的な感情

図書館員というのは、本の棚戻しや、利用者さんの対応、本を書庫から取ってくるなど、多様な業務を一度にこなさなければなりません。それらを効率よく同時進行で進めていくのは、私には難しく、プレッシャーを感じてしまいます。

また、貧乏揺すりについて怒鳴られてから、私の特性が利用者の方に不快感を与えるのでは無いかという不安も大きくなりました。

そのプレッシャーや不安のせいで自分の最高レベルで仕事ができず、失敗して落ち込むこともあります。

自分の特性を説明した際の反応

ADHDを持っていることや、どういった特性なのかを、同僚に話したときは、「何か私たちにできることがあったら言ってくださいね。」と優しく言ってもらえました。

一方、上司はあまり理解がなく、貧乏揺すりで怒鳴られ、クレームを入れられた際にも、「ADHDなのは知っていますが、もう少し普通に見えるように努力しましょうね。」

と言われ、あまり受け入れてもらえませんでした。

仕事が向いていないと感じた瞬間

図書館員というのが、思ったより多忙であると言うことを実感したとき、私には向いていないかもしれないと思いました。

複数の仕事を同時進行で進めなければならず、利用者の方を待たせすぎたり、利用者の方に不便をかけたりすることが無いように効率よく作業を進めなければなりません。

かといって、仕事を雑にして本を傷つけてしまうと大変なので、速く、丁寧な仕事を心がけています。

しかし、それでも作業が追いついていないと感じた時やミスをしたときに、自分には向いていないのかな、と感じます。

仕事を続ける上での最大の不安

自分の特性から来る言動により、同僚や利用者の方、上司に迷惑をかけ続けてしまうことが不安です。

私よりも、もっと有能で「普通」の人を雇った方が、同僚も気を遣わず、利用者の方も快適に過ごせるのでは無いかと思ってしまうことがあります。

特に、気を遣ってくれる同僚には迷惑しかかけていないのでは無いかととても不安に感じます。

アンケートのまとめ

自分の特性が職場の同僚や上司、利用者に対して迷惑をかけていると感じており、そのことが大きなプレッシャーになっています。

特に「もっと有能で普通の人」が職場にいる方が、周囲の人々にとっても快適だという考えは、自己肯定感の低下と職場での疎外感を強く示唆しています。

このような自己評価は、発達障害を持つ人が職場で経験することが多いとされ、特に自身の特性が他者に悪影響を与えていると感じる場合、強い不安を抱くことがあります。

この記事の監修者

鈴木祐貴(すずき ゆたか)

大人の発達障害専門サポート

発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。

発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。

経歴と実績▼

・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。

・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。

大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。

でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。

むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。

自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。

私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。

これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。

あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。

ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。

ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。

あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。

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