発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
吉田ユウさんのリアルな体験談/IT業界
★お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)
「吉田ユウ」です。26歳です。
★性別を教えてください
「男性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?
ADHD(注意欠如・多動症)です。
★転職回数を教えてください
0回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください
23歳です。
★その時の職種と業種を教えてください
総合職/建設業界です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
業務自体が多岐にわたっており、覚えるだけでも大変で毎日残業が多い日々でした。
それなのにも関わらず、一ケ月前にやったことを覚えていなかっただけで上司に怒られた時はとても理不尽だと感じました。
覚えることが苦手なのは事前に伝えていたので、どうしようもなく悶々とした日々を送っていました。
上司だけでなく同僚も私が悪いようなことをいうのでとても不快でした。
仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
他の人が忘れている業務を代わりにやったのに、そんな細かい仕事はどうでもよいと言われた時は報われない感じがしました。
その仕事を完成させるのに夜遅くまで残業してご飯も食べられないくらい疲れていました。
それなのに、誰も私のことを評価してくれなかったのでとてもやりきれない気持ちになりました。パソコン作業だったので長時間画面を見続けたせいで視力も落ちました。
仕事での失敗に対する感情(複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
営業の電話で上司の確認を取らずに勝手に会うアポを取ってしまうミスをしてしまったことがあります。
なんとかミスを上司に報告しないように済むように、自分一人で営業担当の方に会うことにしました。
しかし、勝手に会ったことが上司にバレてかなり怒られました。
ちゃんと上司に報告して一緒に会うなどの対応をしなかったのが原因です。
職場で求めるサポートの形 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
業務を限定的な分野にしてほしいです。
外回りから帰ってきた後に、事務仕事をするのは頭の切り替えが難しいので業務を其々で分担できるような人員体制にしてほしい。
また、個々の性質を見てどの仕事が向いているかも判断して欲しい。
仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
毎日いつ書類を提出するんだと聞かれるのでかなりプレッシャーでした。
しかも、自分だけで完結する仕事ではなく、上司の承認を得なければならないためどうしようもないのでそこがさらにプレッシャーでした。
結局、怒られるのは自分なのでかなり焦りました。
自分の特性を説明した際の反応
物事を暗記するのが得意だと周りに説明したことがあります。
具体的に高校時代のエピソードを話したところ、逆に内容を覚えすぎていて周囲に怖がられてしまいました。
知識などはたくさん覚えていると賞賛されますが、過去の記憶などを鮮明に覚えていると逆に怖がられてしまうので、記憶力の良さも使い道によって評価が分かれる気がします。
仕事が向いていないと感じた瞬間
自分は人とコミュニケーションをとるのが苦手なので、対人関係が必要な営業活動を行う時は自分に向いてないなと思います。
特に雑談や社交辞令などをするのが苦手なので、客室などで先方と二人きりになった時などは沈黙が続いて結構大変だなと感じることが多いです。
また、キビキビ動くのが苦手なので名刺交換するのも下手で自分はこの仕事向いていないと思うことがあります。
仕事を続ける上での最大の不安
周りに理解されないことが一番つらいです。
ADHDをただの注意不足や怠慢だと思っている方がまだまだ会社には多いです。
特に中年層の管理職の方に理解されないことが多いので、仕事をする上では一番大きな障害となっています。
仕事の割り振りを決めるの上司なので、自分がミスしても気合いでなんとかしろと言われるので、そこが非常にストレスです。
職場におけるADHDの理解不足が大きな課題として浮き彫りにされています。特に中年層の管理職による誤解や偏見が、業務において最も大きな障害となっている点が強調されています。
ADHDを持つ人々は、注意不足や怠慢だと見なされやすく、その結果、適切なサポートを受けられず、過度なプレッシャーを感じる状況に陥りがちです。
仕事の割り振りや指示においてサポートが不十分で、ミスをしても「気合いでなんとかしろ」という対応をされることに強いストレスを感じています。
これは、ADHDの特性を理解しない職場環境が、社員のパフォーマンスや精神的な負担に大きく影響を与える例です。ADHDを持つ人にとって、業務の進行やミスの処理には工夫や配慮が必要であり、理解のない対応はさらなる障害を生み出します。
本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。
この記事の監修者
鈴木祐貴(すずき ゆたか)
大人の発達障害専門サポート
発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。
発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。
経歴と実績▼
・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。
・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。
大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。
でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。
むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。
自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。
私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。
これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。
あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。
ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。
あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。
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