
発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
love0116さんのリアルな体験談/スーパー接客業
★お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「love0116」です。35歳です。
★性別を教えてください



「女性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?



ASD(自閉スペクトラム症)です。
★転職回数を教えてください



2回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください



22~33歳です。
★その時の職種と業種を教えてください



スーパーの接客業です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
自閉症で突発的なことが苦手なので、お客さんとのやり取りや電話対応が上手くできずに、上司や同じスーパーの人からも呆れられた態度で接されたことがあります。
発達障害をスーパーの人達に話すわけにはいかなかったので、上手く対処ができずにいました。
隠したまま働いていたので、周囲の人からは「落ち着いて取り組めばいい」と言われたのですが、それでも対処できませんでした。
仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
お客さんが複雑なことを頼んできたりすると頭の中が滅茶苦茶になってしまい、その都度軽いパニックになっていました。
電話対応をしていてもお客さんの言っていることが理解できず、怒らせてしまったことも度々ありました。
その度にスーパーの人がなんとか助けてくれて、「私なんて迷惑をかけるだけだし努力しても無駄なんだ」と酷く感じたのを覚えています。
仕事での失敗に対する感情(複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
レジ操作のマニュアルを繰り返し読んだり、他のスーパーの人とお客さんとのやり取りをよく観察してなんとか真似しようとしました。
それでも突発的なことが起きたりミスをしてしまうと酷く落ち込んでしまい、仕事にならずに時々事務室で泣くことがありました。
その度にまたマニュアルを読んだり、レジでのやり取りを観察したのですが、やはり上手くいきませんでした。
職場で求めるサポートの形 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
複雑な業務は分かりやすいようにマニュアルに絵をつけて解説してくれたり、お客さんとのやり取りや電話対応などはなるべく任せないようにしてほしいです。
もしお客さんや電話対応をすることになってしまっても、スーパーの人がすぐにサポートしてくれるように側にいてほしいと思います。
仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
・上司にどのように仕事の報告をすればいいのか分かりませんでした。緊張しすぎてしまい言葉が出てこずに支離滅裂になったことが何度もあります。
・電話対応でどう対応すればいいのか分からずにその場で動けなくなってしまったことも度々あります。
自分の特性を説明した際の反応
スーパーの人に説明しようとは一切思いませんでした。
説明したところで理解されないと思うし、変な目で見られてしまったり変な噂を陰でされてしまうのは嫌だからです。
店長や上司、周囲の人達は障害に理解のない人達ばかりだったので、説明したところで「この店を辞めたら?」と言われてしまったらどうしよう、と悩んだこともあったからです。
仕事が向いていないと感じた瞬間
上司とコミュニケーションが取れない、お客さんとの上手なやり取りができない、電話対応ですぐに固まってしまう、複雑な業務内容を理解できない。
このような場面になってしまう度に「この仕事は私には向いていない」と強く感じていました。
「他のスーパーの人達は上手にできているのに、私だけできないなんて」と酷く落ちこんでしまい、その度にストレスになっていました。
仕事を続ける上での最大の不安
以前スーパーで勤めていた時に、やはりお客さんとのやり取りや電話対応が障害になっていました。
アドバイスどおりに理解しようと試みるのですが、どうしても上手くできずにその度に不安に陥っていました。
もしまたミスをしてしまったら、お客さんにまた怒られてしまったら、そう思うとストレスでこの先この仕事を続けられるのかといつも悩んでいました。
スーパーでの接客業務がASD(自閉スペクトラム症)の特性によって難しかったことを示しています。特に、お客さんとのやり取りや電話対応に苦労し、それが大きなストレスや不安の原因になっていました。アドバイスを受けて改善を試みましたが、うまくいかず、ミスを繰り返すことへの恐れが仕事継続への不安を強めていたようです。
このような状況では、特性に合った業務の調整やサポートが重要で、電話対応や顧客対応の負担を減らすことで、ストレスの軽減が期待できるでしょう。


本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。


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こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

