発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
りたんさんのリアルな体験談/事務作業(オフィスワーク)
★お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)
「りたん」です。33歳です。
★性別を教えてください
「女性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?
ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)です。
★転職回数を教えてください
3回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください
26歳です。
★その時の職種と業種を教えてください
事務作業です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
たくさんの業務を言い渡され、何から作業して良いか分からなかった。
一気に色んなことを言われると次に何して良いかがわからず困った。
何かをやっている最中に次のことを言われると今やっている業務がわからなくなって困った。
周りとのコミュニケーションが円滑にとれず困った。
冗談で言ってるのか本気なのかわからず困った。
仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
周りの人はたくさんの業務を言い渡されても、全てを簡単にこなしているが自分は、時間をかけてもなかなかスムーズに言われた作業ができず報われないと感じた。
上司とも上手くコミュニケーションがとれず、嫌われていたため、ちゃんと業務をこなしてもネチネチと毎回文句を言われ、他の人たちよりも出世もしなくて辛い思いをした。
仕事での失敗に対する感情(複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
たくさんの業務を言い渡されたら、1つ1つメモをとり、順番にやっていくことを心がけるようにした。
そしたら、メモをする前よりは、円滑に作業が進むようになった。
しかし、少しでもイレギュラーなことが起こると今までやっていたことが全て飛んでしまい、上手くいかないと思う場面も多々あった。
あと周りのキーボードの音で気が散った。
職場で求めるサポートの形 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
ひとつずつ指示を分かりやすく出して欲しい。
曖昧な指示のだし方をせず明確に、○月○日の○時までになど細かく指定した上で指示を出して欲しい。
静かに仕事ができる場所や環境を提供してほしい。
仕事と不要なコミュニケーションはできるだけ控えて欲しい。
仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
締め切りを忘れてしまうことがある。
締め切りに間に合うかを考えているとそわそわして業務に集中できないことが多い。
業務と関係ないコミュニケーションを取るのが苦手で何を話して良いかわからずプレッシャーを感じてしまう。
自分の特性を説明した際の反応
私はASDとADHDという発達障害があると説明したが、「私も多分発達障害だよ~落ち着きがないし!」などと話のネタのような感じで軽く流され、真剣に受け取って貰えないことが多かった。
理解してくれようとする人もいたが、どんな風に辛いとまでは感じ取ってもらえないと思うことがあった。
なので、あまり話したくない。
仕事が向いていないと感じた瞬間
細かいパソコンを使った事務作業はとても苦手で向いてないと感じた。
マルチタスクのようなたくさんの作業を与えられるということも苦手だと思う。
じっと何時間も座ってするような作業も向いてないと感じた、顧客や上司と冗談を交えたコミュニケーションをとることも苦手で向いてないと感じた。
たくさんの人がいる空間やざわざわしている場面での作業も向いてない。
仕事を続ける上での最大の不安
前職は向いてないと感じ、すぐに退職を決意した。
事務作業や何時間も座ってする作業や人とのコミュニケーションが苦手なので、これから仕事をするにあたって自分に向いている仕事はないのではないかと不安になる。
面接なども苦手なのでさらに不安に思う。
これから先どういった仕事をしたら良いかわからないし理解してもらえる場所があるかもわからない。
職場環境や仕事内容が自身に合わないと感じ、仕事選びに不安を抱えることがよく見て取れます。
特に、長時間の事務作業やコミュニケーションに苦手意識がある場合、次の仕事を探す際にも適応できるかどうかが大きな心配事となるようです。
職場環境やサポート体制が適切であれば、発達障害を持つ方々でも安心して働ける可能性が広がります。
自分に合った環境を見つけることが、重要なポイントと言えるでしょう。
本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。
この記事の監修者
鈴木祐貴(すずき ゆたか)
大人の発達障害専門サポート
発達障害の特性を持つ大人のためのコンサルタントとして、多くの方の「自分らしく働く」未来をサポートしています。
発達障害を持つ方が普通に働き、安心して日常生活を送れるような環境作りに情熱を注いでいます。
経歴と実績▼
・人材育成のプロ:人材育成10年、マネジメント10年、管理職8年の経験を持ち、発達障害を持つ部下や後輩の育成にも成功。支店や部署全体の成績向上に貢献。
・多部門での実績:人事部、営業部、管理部、経営企画部で所属長を歴任。
営業・マーケティング、社内マネジメント、企画開発など幅広い分野で活躍。
大人の発達障害 ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー症候群)・グレーゾーン・繊細さん サポートについて
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
発達障害で悩んでいると、一人で抱え込みがちになってしまうかもしれません。
でも、あなたは決して一人ではありません。困ったときは、誰かを頼ってもいいんです。
むしろ、人とつながることで新しい視点や解決策が見つかることも多いものです。
自分の特性を理解し、それを活かすことで、これまで見えなかった可能性が広がります。あなたが感じている不安や悩みは、共感できる人が必ずいます。
私もその一人として、あなたの力になりたいと思っています。
これまで多くの方々が、自分自身と向き合いながら前に進んできました。
あなたもきっと、自分らしい生き方を見つけることができます。その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
ブログやSNSでは、発達障害に関する情報や日々を豊かにするヒントを発信しています。
ぜひご覧になってみてください。もし何か気になることや話してみたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
一緒に悩みから解放され、明るい未来へと歩んでいきましょう。
あなたが自分らしく輝けるよう、心を込めてサポートいたします。
🎁LINE友だち登録の前に特典を確認する🎁