
発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
pinさんのリアルな体験談/飲食店の接客
★お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「pin」です。29歳です。
★性別を教えてください



「女性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?



ASD(自閉スペクトラム症)です。
★転職回数を教えてください



0回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください



18歳です。
★その時の職種と業種を教えてください



バイトで飲食店の接客です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
一度に色々なことを言われて覚えられなかった。
口頭での説明だと理解するのに時間がかかったり、混乱することがよくある。業務の説明もほとんどが口頭説明のみだったので混乱して、何が分からないのかも分からない状況だった。
マニュアルなど紙媒体のものがほしかった。数字も苦手なのでレジでのミスが何度もあって叱られることが多かった。
仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
言われたことを必死にメモして業務を行って、そこまでの努力をしてやっと普通の人と同じレベルに立てると実感した時。
極度にコミュニケーションを取るのが苦手なので、頑張って仕事を覚えても、なかなか人間関係を構築するまでに時間がかかること。
特性を理解されないまま、コミュ障の仕事覚えが悪い子というレッテルを貼られること。
仕事での失敗に対する感情(複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
自分なりに失敗しないようにしようと思っても、周りの目がこわい、また失敗したらどう思われるんだろう、と考えてしまって余計にミスをしてしまう傾向にある。
自分なりに失敗やミスに対処しようと思っても、無意識のうちにできない事を隠そうとしてしまったり、周りに協力や理解を得られないまま物事を進めてしまったりすることが理由の一つにあると思う。
職場で求めるサポートの形 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
何が苦手なのかをまずははっきりさせて、本人と周囲で共有すること。数字が苦手であれば、データなどの仕事はサポートに入ってもらうなどしてもらえれば助かる。
定期的に面談を行い、コミュニケーションを取れる時間も設ける。
仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
仕事について相談したのにコミュニケーションがうまく取れずに思うような答えが得られなかった時。
普通の人なら納得いくまで話し合うことができるかもしれないが、これ以上聞くと呆れられるのではないかと不安になって納得いくまで話し合いができない。
自分の特性を説明した際の反応
理解してもらおうと思って友達に相談したことがある。
けれど、みんなそんなものだよ、私もそうだよ、と言われてしまい理解が得られなかった。
自分の特性を人に伝えたところで甘えとか、誰にでもあるものと思われてしまう。
なかなか理解してもらうのは難しいのかな、と周囲の反応を見て感じることが多い。
なので周囲に話すことをやめるようになった。
仕事が向いていないと感じた瞬間
接客業に関わらず、人とコミュニケーションが必要になってくる場面に遭遇すると自分には向いていないと感じる。
数字を扱う仕事は特性上合っていないのでそう言う職業やバイトは選ばないようにしていた。
基本的に1人で黙々と作業することが得意なので、人と密に関わって仕事を進めて行くのは苦手。
また,自分の本来の能力を発揮できなくなると思う。
仕事を続ける上での最大の不安
自分の特性を周りに理解してもらえなかったことがあったので、現在の仕事を続けて行く上でも周囲の理解が得られるのか不安に感じている。
理解してもらえたとしても、それに対する対応を一緒に考えてくれる職場は少ないと思っているので、どこまで相談するのか難しいところ。
言わないまま仕事を続けてしまうことが今までにもあった。
発達障害を持つ方が職場で特性を理解されないことや、支援が十分でないことに不安を感じている様子を示しています。
特性について職場で相談することが難しく、結果的に適切なサポートが得られないまま業務を続けることがある点が強調されています。周囲の理解が得られたとしても、それに対する具体的な対応がないと感じていることが、不安の大きな要因になっていることがわかります。
職場で発達障害を持つ方が安心して働くためには、特性への理解だけでなく、具体的な支援体制やオープンに相談できる環境が重要であることが読み取れます。


本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。


大人の発達障害@暮らし情報館とは



大人の発達障害@暮らし情報館について
大人の発達障害やグレーゾーンの方、またはご家族・職場の方・ご友人・パートナーに向けて、日常生活や仕事、人間関係をより安心して過ごすための工夫やヒントをわかりやすく紹介します。
家族や友人との関わり方、職場での伝え方、暮らしを整える方法など、社会生活全般に役立つ情報をお届けします。
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こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

