
発達障害に関する体験談を通して理解を深める
発達障害を持つ方々が直面する困難や、その乗り越え方は人それぞれです。
今回のアンケートでは、発達障害を持つ方々のリアルな体験談を集め、同じ特性を持つ方々が安心して働ける環境づくりや、発達障害に対する理解を深めるための参考にしています。
あなた自身や周囲のサポートに役立つ情報をぜひお読みください。
発達障害を持つ人が職場で直面する問題とその対処法
もんぺぽさんのリアルな体験談/食品工場
★お名前と年齢を教えてください(イニシャル・ニックネーム など可能です)

「もんぺぽ」です。31歳です。
★性別を教えてください



「男性」です。
★あなたが自覚している発達障害の特性は?



ADHD(注意欠如・多動症)です。
★転職回数を教えてください



2回です。
★失敗体験や辛い経験をした時の年齢を教えてください



24歳です。
★その時の職種と業種を教えてください



食品工場勤務です。
※掲載内容は原文そのままとなっており、誤字や脱字が含まれる場合がございます。ご了承ください。
職場で感じた理不尽な瞬間 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・指示や期待が不明確で、何をすべきかわからなかった
・他の人と同じミスをしても、自分だけが厳しく叱られた
・上司や同僚が自分の特性を理解してくれなかった
・自分の特性を理由に差別的な扱いを受けた
・会議やチーム作業での意見が無視された
・特定の業務が与えられず、疎外感を感じた
・特に理不尽さは感じなかった
理不尽な上司や同僚とのやり取り
私は以前、食品工場で働いていたのですが、集中力を欠くことが多く、ミスを頻繁にしてしまうことがありました。
ライン作業が続く中で、単調な作業に慣れると気が散りやすくなり、結果的に失敗が増えてしまったのです。
次第に周りから仕事ができないと認識され、上司からは重要な仕事を任せてもらえず、責任ある役割を果たすことができませんでした。
仕事で特に苦労した場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・タスクや業務を同時に進めるとき
・締め切りや期日を守るとき
・上司や同僚とのコミュニケーションを取るとき
・会議や報告を行うとき
・複雑な業務や指示が多いとき
・ 環境が騒がしいとき
・特に苦労は感じていない
努力しても報われないと感じた経験
私が努力しても報われなかったと感じた経験は、ADHDを抱えながらの工場勤務です。
私は集中力を保つことが難しく、注意が散漫になることでミスが多発してしまいました。
上司や同僚に迷惑をかけたくない一心で、日々努力して作業手順を覚えたり、集中力を上げるための工夫を試したりしましたが、思うような成果が出せませんでした。
その結果、重要な仕事を任せてもらえず、自分の力不足を痛感しました。
仕事での失敗に対する感情(複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・自分の特性のせいで、どうしようもないと感じる
・上司や同僚の期待に応えられないと感じる
・失敗を繰り返し、自信を失ってしまう
・ミスを防ぐためにさらにプレッシャーを感じる
・周囲からの評価がさらに下がるのではと不安になる
・自分一人ではどうにもならないと感じる
・特に強い感情はない
ミスに対処しようとしたがうまくいかなかった理由
失敗やミスに対して、自分なりに対処しようと工夫してきました。
例えば、リマインダーやメモを活用して忘れ物を防いだり、集中力を維持するために短い休憩を入れるなどの対策を試みました。しかし、それでもうまくいかないこともあります。
その理由として、ADHDの特性により、突発的な集中力の低下や、急な計画変更に対応しきれないことが挙げられます。
また、プレッシャーを感じすぎると、かえって焦りからミスを引き起こしてしまう悪循環に陥ることもあります。
職場で求めるサポートの形 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・具体的な指示やタスクの優先順位を明確にしてほしい
・締め切りに余裕を持たせてほしい
・仕事の進行状況を頻繁にチェックしてほしい
・静かで集中しやすい環境を提供してほしい
・自分の特性を理解した上で、無理な期待をしないでほしい
・特定の業務に対して補助やサポートをつけてほしい
・特にサポートは必要ない
サポートに関する具体的な希望
失敗やミスに対して自分なりに対処しようとしたことはありますが、結果的にうまくいかないこともあります。
その理由として、自分の特性や弱点に対して厳しくなりすぎることがあります。
特に、過去の失敗を引きずり、同じミスを繰り返すことを恐れるあまり、さらなるプレッシャーを感じてしまうのです。
その結果、冷静さを失い、余計にミスをしてしまう悪循環に陥ります。
また、完璧を求めすぎることで、自分の限界を見失い、ストレスが増大することも失敗の一因です。
仕事でプレッシャーを感じた場面 (複数選択可)
複数選択可 ※青が回答
・締め切りが迫っている時
・複数のタスクを同時に進める時
・上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時
・クライアント対応をしなければならない時(電話やメール)
・自分に任された仕事が上手くできていない時
・会議の準備をしている時
・特にプレッシャーは感じていない
プレッシャーに対する具体的な感情
仕事のプレッシャーやストレスが大きいと感じるのは、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない時や、締め切りが迫っているのに自分に任された仕事が思うように進んでいない時です。
特に、重要な仕事でミスが許されない場面では、自分の能力に自信がなくなり、不安が増すことがあります。
また、周囲の期待に応えられないのではというプレッシャーも加わり、ストレスが一層強くなります。
こうした状況では、焦りからミスを犯す可能性も高くなるため、精神的な負担が増大します。
自分の特性を説明した際の反応
過去に自分のADHDの特性を周囲に説明しようとしたことがあります。
その際、理解を示してくれる人もいれば、あまりピンとこない反応をする人もいました。
特に、集中力の波や物忘れについて話した時、共感してくれる同僚はサポートしてくれましたが、一部の人は「努力不足」と捉えたようでした。
ADHDを言い訳にするななどと言われたこともありました。
仕事が向いていないと感じた瞬間
仕事をしている中で、自分には向いていないと感じる瞬間は時々あります。
特に、細かい事務作業や長時間の集中力を必要とする作業では、その感覚が強くなります。
ADHDの特性として、注意が散漫になりやすく、ミスが発生しやすいため、他の人が簡単にこなせるような業務でも自分には苦痛に感じることがあります。
また、厳密なスケジュール管理が必要な場面や、同時に多くのタスクを処理しなければならない状況では、プレッシャーが増し、自分に向いていないと感じることが多いです。
仕事を続ける上での最大の不安
現在の仕事を続ける上での最大の不安は、ADHDの特性が仕事のパフォーマンスに影響を与えることです。
特に、複数のタスクを同時に処理したり、細かいミスを防がなければならない場面では、集中力が途切れやすく、周囲に迷惑をかけるのではないかと不安を感じます。
また、プレッシャーのかかる状況で適切に対応できないことが、仕事に対する自信を失わせ、ストレスを増幅させる障害となっています。
これらの不安が積み重なることで、将来的に仕事を続けられるかどうかに対する不安が大きくなります。
ADHD特有の集中力の途切れやすさや、複数の仕事を同時に処理するという不安が強調されています。
特に、ミスを防ぎたいという気持ちとプレッシャーが重なり、結果として仕事への自信を失いがちです。
また、ストレスが積み重なり、将来に対しても不安を感じている点が特徴的です。


本記事に記載されている特徴は、発達障害を持つ全ての個人に当てはまるわけではなく、個人差があることをご留意ください。


大人の発達障害@暮らし情報館とは



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